部屋干しの臭い対策|原因は菌、消す方法とお金をかけない乾かし方
暮らしはじめ編集部|約12分で読めます
※本ページはプロモーションが含まれています

結論、部屋干しの生乾き臭の正体は洗剤不足でなく菌です。一度ついたにおいは、いつも通り洗い直すだけでは消えません。
まず酸素系漂白剤でにおいをリセットし、そのあとは「乾く速さ」を上げて予防する。お金をかけない、この順番が実は一番の近道です。
「部屋干し用の洗剤に変えたのに、まだ臭う」「洗濯機を買い替えたのに解消しない」。検索すると、そんな声を数多く見かけました。原因の順番を間違えると、お金と手間だけが増えていきます。
そこで今回は、GUNZE・花王・パナソニックなど公式情報をもとに整理しました。あわせてYahoo!知恵袋の実際の相談も参考にしています。並べる順番は、お金のかからない対策からです。
対策の全体像|お金がかからない順にやること一覧
- においの正体は菌。まずここを理解するだけで打ち手が変わる
- すでについたにおいは酸素系漂白剤のつけ置きでリセットが先
- 予防の本命は乾く速さを上げること。家電に頼っても電気代は数円〜十数円/日
- 見落としがちな洗濯槽の汚れを放置すると、何をしても振り出しに戻る
| 順番 | やること | 費用の目安 |
|---|---|---|
| ①原因を知る | 菌のしわざだと理解する | 0円 |
| ②リセット | 酸素系漂白剤でつけ置き | 数十円〜 |
| ③乾かし方を変える | アーチ干し・間隔をあける | 0円 |
| ④家電で時短 ← 電気代は次章で試算 | 扇風機→除湿機の順で検討 | 電気代 数円/日〜 |
| ⑤洗濯槽を掃除 | 塩素系クリーナーで槽洗浄 | 年1回が目安 |
| ⑥それでも無理なら | コインランドリー・家事代行 | 数百円〜 |
▶ ①と②を飛ばして③④だけ頑張る人が多い印象でした。順番を①②からにするだけで結果が変わります。
部屋干しが臭う本当の理由は、洗剤不足でなく菌
衣料品メーカーGUNZE(グンゼ)の公式サイト「着ごこち+プラス」では、部屋干し臭の原因を説明しています。原因は「洗濯物に残った汚れと雑菌」にあるとのことです。汚れをエサに雑菌が増え、その活動でにおいが発生する仕組みです。
晴れた日の外干しなら、日光の消毒効果で菌が死にます。部屋干しは水分が残ったまま時間が経つため、菌が増えやすいというのがGUNZEの説明です。
細菌の名称までは公式に明記されていない範囲もあります。そのため本記事でも「細菌が原因とされている」という書き方に留めました。
虫が苦手で外に干せない、という声は珍しくありません。原因が菌だと分かれば、外に干すことだけが正解ではないと分かります。室内でも、菌を増やさず早く乾かせば十分です。
一度ついたにおいは、普通の洗濯では戻らない
GUNZEは、においが染みついた衣類について説明しています。「安易に洗い直しても、臭わなくなるわけではない」とのことです。一度増殖した雑菌は、数が増えるほどバリア状に積み重なります。
花王の公式note「My Kao」でも、洗ってもぶり返すタオルのにおいについて説明しています。原因の1つは菌がつくる「バイオフィルム」という膜状の汚れです。
花王によると、このバイオフィルムは通常の漂白剤や除菌洗剤、さらには煮沸でも落としきれません。ただし、においの発生自体は抑えられるとのことです。
洗濯機を買い替えても解消しない例があります。原因が機械でなく衣類側についた菌にあるからです。だからこそ、次の章のリセット作業が欠かせません。
においをリセットする酸素系漂白剤つけ置きの手順
花王「ワイドハイター」の公式サイトによると、つけ置きの基本は次の通りです。「水かぬるま湯に規定量を溶かし、30分つけおく」のが基本です。
生地を傷めたり色落ちしたりするおそれもあります。2時間以上のつけおきは避けましょう。
お湯の温度は、冷水よりぬるま湯のほうが効果は早く出ます。ただし衣類の洗濯表示にある温度以下に、おさえる必要があります。表示が40なら40度以下、30なら30度以下です(花王公式)。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| お湯の温度 | 洗濯表示の温度以下(表示40なら40度以下) |
| つけおき時間 | 30分(最大でも2時間まで) |
| 漂白剤の量 | 製品パッケージの規定量 |
| 使えない衣類 | 洗濯表示の△に×、粉末タイプは毛・絹 |
▶ 迷ったら粉末タイプ・30分・洗濯表示の温度以下から試してください(花王公式の手順にもとづく)。
槽を掃除しても、すでに衣類側についたにおいまでは取れません。まず衣類を上の手順でリセットしましょう。そのうえで、次章の乾かし方を組み合わせるのが近道です。
⚠️酸素系漂白剤と塩素系の製品(衣料用ハイター等)はまぜないでください。花王公式によると、まざった液から塩素ガスは出ません。
ただし、ふたを閉めた入れ物に入れると、気体が出て入れ物がこわれるおそれがあります(花王公式)。漂白の効き目も落ちるので、パッケージの注意書きを必ずたしかめましょう。
洗濯物を早く乾かすコツが臭い予防の本命
菌は水分が残っている時間が長いほど増えます。つまり乾く速さそのものが最大の予防策です。まずはお金をかけずにできる工夫から見ていきましょう。
干し方だけで変えられること
- 洗濯物同士の間隔をあける(詰めて干さない)
- 丈の長いものを中央、短いものを外側にしたアーチ型に干す
- 厚手のタオル・パーカーは外側、乾きやすい薄手は内側にする
間隔を空けるだけで、風の通り道ができます。乾く時間が体感でも変わるので、まずここから試してみてください。
家電で乾く時間を短くする(電気代の目安も試算)
干し方だけで乾かないときは、家電の出番です。ここは電気代が気になるところなので、【編集部試算】で比べてみました。
扇風機・サーキュレーターの電気代
アイリスオーヤマの公式解説によると、サーキュレーターの消費電力はACモーターで約25〜50Wです。DCモーターなら約15〜25W程度です。ここでは中間的な30Wで試算します。
▶ 【編集部試算】30W×5時間×31円/kWh(家電公取協の目安単価)=約4.7円/日。30日で約140円/月です。
除湿機の電気代とレンタルという選び方
山善公式サイトによると、コンプレッサー式除湿機「YDC-J03」の消費電力は110〜120Wです。除湿機は乾燥効果が高い分、扇風機より電気代はかかります。
▶ 【編集部試算】110W×3時間×31円/kWh=約10.2円/日。30日で約307円/月です。扇風機より月167円ほど高い計算ですが、梅雨時は除湿機の方が確実に乾きます。
とはいえ、扇風機だけでは月140円ほどで済んでも、梅雨や冬は生乾きが解消しないことがあります。
除湿機を新品で買うと、コンプレッサー式でも本体価格は1万3,800円前後が目安です。
理想は、部屋干しの多い季節だけ試して、乾かなければ返せる状態にしておくことです。
もし毎回買うほどではないと感じるなら、月2,750円から借りて試す方法もあります。
見落とされがちな洗濯槽の汚れが、すべてを台無しにする
ここまでの対策を全部やっても、洗濯槽そのものが汚れていれば効果は戻ります。競合の解説記事でもあまり深く扱われていないポイントです。実は一番見落とされやすい原因でしょう。
パナソニック公式サイトによると、塩素系の洗濯槽クリーナーを使った槽洗浄の目安は年1回です。あわせて、日々のお手入れとして衣料用塩素系漂白剤による槽洗浄も推奨されています。頻度の目安は月1回です。
⚠️パナソニック公式は洗濯槽クリーナーについて注意を明記しています。「酸性タイプの製品と一緒に使う(まぜる)と有毒な塩素ガスが出て危険」とのことです。クエン酸系の製品とは絶対に同時使用しないでください。
自分での掃除に限界を感じたら、プロの分解洗浄という手もあります。くらしのマーケットに実際に載っている料金を見ました。
縦型で1万2,000円台〜、ドラム式で2万5,000円前後の事業者が見つかりました。事業者ごとに金額は異なるため、目安として見てください。
洗濯槽を掃除しても、干す場所そのものが足りなければ、また同じ悩みに戻ります。
物干し竿1本では、厚手のバスタオルや布団まで一緒に干すと、洗濯物の間隔を空けられません。
理想は、洗濯物と布団それぞれに合った干し方を、部屋の広さに合わせて使い分けることです。
もし布団も部屋干ししているなら、洗濯物と場所を取り合わないための工夫もあわせてたしかめておくと安心です。
洗う前・洗うときにできる対策
乾かし方の前に、洗う段階でも差がつきます。脱いだ服や使用後のタオルを洗濯機に入れっぱなしにしないのが基本です。湿ったまま放置すると、洗う前から菌が増え始めてしまいます。
洗濯物を詰め込みすぎないよう気をつけましょう。汚れが落ちきらず乾きも遅くなるため、洗濯機の7〜8割程度を目安にしましょう。
部屋干し用洗剤には抗菌・防臭成分が入っているものが多く、においを抑える助けになります。ただし洗剤だけで菌を退治できるわけではありません。乾かし方とセットで使うのが前提です。
干す場所も洗う時間もない人の現実的な逃げ道
厚手のタオルや毛布まで部屋干ししていると、乾くまでの時間がさらに延びます。まとめて洗い直すときは、コインランドリーの高温乾燥機に任せるのも一つの手です。布団まで持ち込みたい場合の手順は布団をコインランドリーで洗う手順で詳しく紹介しました。
洗濯や部屋干しにかける時間そのものが取れない人には、家事代行や洗濯代行という選択肢もあります。干す場所がない・時間がない、というこの制約は、対策だけでは解決しません。無理せず頼るのも一つの選び方です。
よくある質問
Q. 部屋干しの臭いはなぜ何度洗っても取れないのですか?
A. 一度増殖した菌がバリア状に積み重なるためです。ふつうの洗濯では落ちきりません。酸素系漂白剤でのリセットが必要です。
Q. 重曹とオキシクリーンのような酸素系漂白剤はどちらが効果的ですか?
A. GUNZE公式によると、重曹は弱アルカリ性で消臭効果があります。重曹と酸素系漂白剤の除菌力を比べた話ではないので、リセットには酸素系漂白剤、仕上げの消臭には重曹と使い分けるとよいでしょう。
Q. 部屋干し用洗剤に変えるだけで臭いは消えますか?
A. 予防効果は期待できますが、すでについたにおいまでは消えません。まずリセットしてから、日常使いの洗剤として取り入れましょう。
Q. 梅雨の時期に洗濯物を乾かすコツはありますか?
A. 除湿機やエアコンの除湿機能を使いましょう。洗濯物の間隔をあけて風を通すことも大切です。扇風機だけで足りないときは除湿機を併用してください。
Q. 一人暮らしで部屋干しの臭いに困ったらどうすればいいですか?
A. まず酸素系漂白剤でリセットし、洗濯槽の掃除も忘れずに。それでも解決しない、時間が取れないときはコインランドリーや家事代行も選択肢です。
まとめ:菌が原因だと分かれば、順番を間違えない
- 部屋干し臭の正体は洗剤不足でなく菌。まずここを理解する
- ついたにおいは酸素系漂白剤のつけ置きでリセットが先
- 乾く速さを上げる工夫と家電で予防。電気代は数円〜十数円/日
- 洗濯槽の汚れを放置すると、何をしても振り出しに戻る
今日ついたにおいで悩んでいるなら、まず酸素系漂白剤のつけ置きから始めましょう。予防に力を入れたいなら、乾く速さと洗濯槽のお手入れをセットで見直してみてください。
ここまでの手順を全部やっても、洗濯槽の内部までは自分の手が届かないことがあります。
市販の洗濯槽クリーナーで月1回のお手入れをしていても、外槽の裏側までは掃除が届きません。
理想は、年に1回は分解洗浄のプロに任せて、内部までリセットすることです。
もし洗濯機を回すたびに茶色いカスや黒いワカメ状のものが出るなら、一度プロの料金を見くらべてみましょう。
対策を全部やっても、そもそも干す場所がない・洗う時間がない人へ
洗い方も乾かし方も見直したのに、部屋の広さや時間の制約はどうにもならない人は必ずいます。コインランドリーの乾燥機や家事代行を頼んだときの費用感を先に知っておくと、選択肢が広がります。
関連記事


