電気代を安くしたい一人暮らしへ|乗り換えより効果の大きい節約4選
暮らしはじめ編集部|約15分で読めます
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結論、一人暮らしの電気代を下げるやり方には、効果が大きい順に4つあります。それが「①契約アンペアの見直し」「②電力会社・プランの乗り換え」「③エアコンの使い方」「④待機電力・古い家電」という、節約4選です。
ただし②の乗り換えは、使う量が少ない一人暮らしほど、効果が小さくなります。まずは早見表で、自分がどのタイプか確かめてみましょう。
「電気代を安くしたい」と検索したなら、比較サイトの「乗り換えれば安くなります」に少し疑いを持っているのではないでしょうか。その勘は、たぶん正しいです。
一人暮らしは使う量そのものが少ないので、電力会社を変えても月数百円しか変わらないことがあります。
この記事では、総務省の家計調査と、東京電力の公式料金表という確認できた数字だけを土台にしました。節約4選を「月いくら変わるか」の試算つきで並べます。乗り換えが向く人・向かない人も、はっきり分けます。
むずかしい言葉が続きますが、ゆっくりで大丈夫です。ひとつずつ、いっしょに確かめていきましょう。
あなたに合うやり方は、この中のどれかに、きっとあります。
- 一人暮らしの電気代の平均は、総務省の家計調査で月6,756円(2024年)
- 効果が大きいのは契約アンペアの見直し(月0〜935円)。次に電力会社の乗り換え(使用量次第)
- 月の使用量が少ない人(目安200kWh未満)は、乗り換えよりアンペアとエアコンの使い方を先に見直す方が効く
一人暮らしの電気代はいくらが目安?公的統計で確認
まず、実際の電気代がどのくらいなら「普通」なのか、公的な統計で確認しておきましょう。
総務省統計局「家計調査(家計収支編)単身世帯」によると、2024年の一人暮らし(単身世帯)の電気代の平均は、ひと月あたり6,756円でした。二人以上の世帯(月12,008円)の半分程度です。
この数字は、いくつかの媒体が総務省のデータをもとに紹介しているものです。もとの表(総務省・e-Stat)はPDFやエクセルの形なので、この記事では公表済みの数字を「総務省の統計」と明示して使っています。
| 時期 | 平均電気代 | 備考 |
|---|---|---|
| 1〜3月期 ← 暖房シーズン | 7,150円 | 1年で最も高い |
| 4〜6月期 | 5,839円 | 1年で最も安い |
| 7〜9月期 | 6,771円 | 冷房で上昇 |
| 10〜12月期 | 6,356円 | やや上昇 |
▶ 出典:総務省「家計調査結果」(2024年・単身世帯)を加工。冬(1〜3月期)は夏より1,300円ほど高くなります。
オール電化・地域差にも注意
あなたの検針票の金額は、この目安より高いでしょうか。それとも近いでしょうか。
オール電化の家は、料理もお湯も暖房もぜんぶ電気でまかないます。この平均より、かなり高くなるのがふつうです。
その分ガス代はかからないので、光熱費全体で見くらべる必要があります。まずは自分の立ち位置を知ることが、節約の第一歩でしょう。
高いか安いか、ひとりで悩まなくて大丈夫です。ここから、いっしょに見直していきましょう。
効果が大きい順に4つ。まず早見表で全体像をつかむ
「こまめに消しましょう」だけでは、どこから手をつければいいか分かりません。効果が大きい順に並べると、次のようになります。
| 効果の目安 | 向いている人 | |
|---|---|---|
| ◎ まず確認 ①契約アンペアの見直し | 月0〜935円 | 60Aなど大きめの契約のままの人 |
| ○ 使用量次第 ②電力会社・プランの乗り換え | 月0〜数千円 | 月の使用量が多い人・オール電化 |
| ○ 積み重ね ③エアコンの使い方 | 年間で数千円 | エアコンの使用時間が長い人 |
| △ 補助的 ④待機電力・古い家電 | 年間で数百〜数千円 | 10年以上前の家電を使っている人 |
▶ ①は契約を確認するだけで無料。②は使用量が少ないと効果が薄いので、次の章で自分がどちらか見極めましょう。
①契約アンペアの見直し|使っていないなら下げるだけで毎月安くなる
意外と見落とされがちな一手があります。電気料金の「基本料金」は、契約アンペア(A)で決まります。
実際にどれだけ電気を使ったかに関係なく、毎月かかる固定費です。ここを見直すのが、最も確実で早い一手です。
東京電力エリアの公式料金で試算
東京電力エナジーパートナーの公式料金表(従量電灯B・税込)を確認しました。基本料金は次のとおりです。
| 契約アンペア | 基本料金(月額) |
|---|---|
| 30A | 935円25銭 |
| 40A | 1,247円00銭 |
| 50A | 1,558円75銭 |
| 60A | 1,870円50銭 |
▶ 【編集部試算】60Aから一人暮らしに多い30Aへ下げると、1,870円50銭−935円25銭=月935円25銭安くなります。年間では約1万1,200円です(東京電力エリア・従量電灯Bの場合)。
入居時に、前の住人の契約(家族向けの60Aなど)をそのまま引き継いでいる場合があります。検針票や電力会社のマイページで、今の契約アンペアを一度確認してみてください。
ただし、下げすぎには注意してください。エアコン・電子レンジ・ドライヤーなど、消費電力の大きい家電を同時に使うとブレーカーが落ちます。
一般的に一人暮らしは20〜30Aで足りるとされます。同時に使う家電が多い人は、40Aを目安にするなど余裕を持って選びましょう。
⚠️関東・東北・北海道・四国・九州・沖縄は、この「アンペア制」です。関西・中部・北陸・中国電力のエリアでは、契約のしくみが違う場合があります。
ここは公式サイトで直接たしかめられなかったため、言い切りは避けます。お住まいの地域の電力会社に、直接聞いてみてください。
むりをしなくて、だいじょうぶです。すこしずつ、じぶんのペースで、すすめていきましょう。
②電力会社・料金プランの乗り換え|効果は「使用量」で決まる
ここが今回いちばん伝えたいところです。比較サイトはどこも「乗り換えでお得に」と書いています。
ただ一人暮らしは使用量そのものが少ないため、効果が小さくなりがちです。
なぜ効果が小さくなるのか
電気料金は「基本料金+使用量×単価」で決まります。新電力各社が安くしているのは、主に単価(1kWhあたりの料金)の部分です。
単価差が同じでも、使う量が少なければ差額そのものも小さくなります。
【編集部試算】かりに月200kWh使っている人が、単価1円/kWh安いプランに切り替えたとします。電力量料金だけで月200円、年間2,400円ほど下がる計算です。
一方、月使用量が100kWh前後の人なら、同じ単価差でも年間1,200円ほどにとどまります。オール電化や、家にいる時間が長く月300kWhを超える人ほど、乗り換えの効果は大きくなるでしょう。
実際に乗り換えを検討した人からも、こうした声が寄せられています。
2つの声に共通しているのは「使用量による」という一点です。まずは検針票の使用量(kWh)を確認しましょう。
そのうえで比較サイトのシミュレーターで「自分の場合はいくら変わるか」を見てから判断するのが確実です。
乗り換えが向く人・向かない人
月の使用量が200kWhを超える人、オール電化の人、在宅ワークで日中もエアコン・PCを使う人です。単価差が積み重なり、年間で数千円〜1万円ほどの差になることがあります。
月の使用量が100kWh前後(外出が多く、家にいる時間が短い人)、すでに契約アンペアが低い人です。乗り換えの手間のわりに、変わる金額が数百円ほどにとどまることがあります。
先に①のアンペア見直しと③のエアコンの使い方を試す方が、手間に対する効果が大きいでしょう。
一部の賃貸では、建物ごとまとめて電力会社が決まっていることがあります。まずは今の電力会社に、乗り換えられるかどうか聞いてみましょう。
あなたは、どちらのタイプに近いでしょうか。すこし、振り返ってみてください。
とはいえ、使用量が少ない一人暮らしだと、乗り換えだけでは年間数百円しか変わらないこともあります。
アンペア見直しで年間最大1万1,200円、エアコンの使い方や待機電力の対策を積み重ねれば、さらに年間数千円が上乗せできます。
理想は、契約を整理したうえで、今の使用量に合ったプランを一度だけ比較しておくことです。
もし直近の検針票で使用量が月200kWhを超えているなら、電気・ガスの比較サイトで今のプランと他社を並べて確認しておきましょう。アンペア見直し分と合わせると、年間数千円の差になることがあります。
これから引っ越す・家電を買い替える予定がある人へ
一人暮らしで最初にそろえる家電の選び方によっても、月々の電気代は変わります。買い替えのタイミングで見直すのが、いちばん効率的です。
→ 一人暮らしで最初に買うものを見る
③エアコンの使い方を見直す|設定温度とフィルターで変わる
電気代が高くなる要因の中でも、エアコンは使用時間・消費電力ともに大きい家電です。使い方を変えるだけで、買い替えなくても差が出ます。
設定温度の目安
環境省は、快適性を損なわない範囲で省エネを目指す室温の目安を示しています。夏28℃・冬20℃です。
設定温度そのものというより「室温」の目安です。日射の強い部屋などでは、設定温度をもう少し下げる必要がある場合もあります。
- フィルターを月1〜2回掃除する(汚れたままだと効率が落ち、余計な電力を使う)
- 夏はカーテン・すだれで直射日光を遮る、冬は厚手カーテンで冷気を防ぐ
- サーキュレーターを併用して温度ムラを減らす
古いエアコンを使っている人からは、こんな声もありました。
買い替えは初期費用がかかります。まずはフィルター掃除と設定温度の見直しから試しましょう。それでも高いと感じる場合に、買い替えを検討する順番がむだありません。
⚠️ただし、電気代を優先して設定温度を我慢しすぎると、熱中症や体調不良のリスクがあります。無理のない範囲で調整してください。
④待機電力・古い家電を見直すコツ
使っていない時間も電力を消費する「待機電力」があります。1台あたりの金額は小さくても、積み重なると無視できません。
【編集部試算】かりに10Wの待機電力が24時間365日流れ続けるとします。10W×24時間×365日=87.6kWh/年です。
東京電力の電力量料金(第1段階29円80銭/kWh)で計算すると、年間約2,610円になります。テレビ・オーディオ機器・電子レンジなど、スタンバイ状態でも電力を使う家電が対象です。
| 対策 | 効果の目安 |
|---|---|
| 使わない家電のプラグを抜く/スイッチ付きタップを使う | 1台あたり年間数百〜千円台 |
| 古い冷蔵庫・エアコンを省エネ型に買い替える | 機種・年式で差が大きい(公式サイトで要確認) |
| LED照明への交換 | 白熱電球より消費電力が大幅に少ない |
▶ 冷蔵庫・エアコンの買い替え効果は、機種と使用年数で差が大きいでしょう。具体的な金額は、各メーカーの省エネ性能カタログで確認するのが確実です。
がんばりすぎなくて、いいんです。できることから、ぼちぼちで、かまいません。
賃貸で気をつけたいこと
アンペアを見直したくても、賃貸の場合は自分の判断だけでは変更できないことがあります。
あきらめなくて大丈夫です。順番に、できることを見ていきましょう。
物件によっては、契約アンペアの変更に大家さんや管理会社の許可が必要です。まずは管理会社に確認しましょう。
分譲賃貸などでは、個人の判断で変更できることもあります。ただし、これも物件しだいです。
建物一括契約の物件では、電力会社を個人で選べません。契約前の内見時に確認しておくと、入居後に「乗り換えられなかった」と気づかずに済むでしょう。
「乗り換えても変わらなかった」実際の声
電気代の相談には、こうした声も多く寄せられていました。
電気代の単価が全国的に上がっている時期は、プランを変えても「安くなった」と感じにくいものです。
比較するときは、他社の新プランと「値上げ前の自分の料金」ではなく、「今の自分の料金」で比べてください。
あせらなくても、だいじょうぶです。ひとつずつ、たしかめていけば、それでじゅうぶんです。
ここまで、いろいろな数字を見てきました。むずかしいと感じたら、まずは①だけ試してみるのでも十分です。
ひとりで、かかえこまなくて、だいじょうぶです。わからないことは、いつでも、たしかめながら、すすめてください。
よくある質問
Q. 一人暮らしの電気代の平均はいくらですか。A. 総務省の家計調査(2024年・単身世帯)では月6,756円です。季節や地域、オール電化かどうかで大きく変わります。
Q. オール電化だと一人暮らしの電気代はどのくらい上がりますか。A. 料理もお湯も暖房もぜんぶ電気でまかなうため、平均より高くなるのがふつうです。ガス代はかからない分、光熱費ぜんぶで見ると必ずしも高くなるとは限りません。
Q. 一人暮らしの冬の電気代はどのくらい高くなりますか。A. 総務省のデータ(2024年)では、1〜3月期の平均は7,150円です。最も安い4〜6月期(5,839円)より1,300円ほど高くなっています。
Q. 賃貸でも契約アンペアを変更できますか。A. 物件によります。大家さんや管理会社の許可が必要な場合があるため、まずは管理会社に確認してください。
Q. 電気代が高い理由はどう調べればいいですか。A. まず検針票で契約アンペアと月の使用量(kWh)を確認してください。この記事の早見表と照らし合わせ、自分に合う節約手段から試しましょう。
まとめ:まず契約アンペアを確認、乗り換えは使用量を見てから
一人暮らしの電気代を安くする節約4選を、効果が大きい順に見てきました。まず契約アンペアを確認し、使いすぎなら下げる。次に検針票の使用量を見て、月200kWhを超えるなら乗り換えを検討する。
それだけでも、多くの人にとって最初の一歩になります。
エアコンの使い方や待機電力の見直しは、金額としては小さくても、毎月・毎年積み重なります。無理に我慢して体調を崩しては本末転倒です。できる範囲から始めてください。
今日から、できることを一つずつで大丈夫です。それだけで、来月の電気代はきっと変わります。
とはいえ、電気代だけを見直しても、一人暮らしの家計全体が楽になるとは限りません。
家賃・通信費・食費など、電気代より金額の大きい固定費はほかにもあります。アンペア見直しで年間最大1万1,200円が浮いても、家賃が相場より高ければ、その差はすぐに埋まってしまうでしょう。
理想は、固定費全体を一度棚卸しして、金額の大きい順に見直すことです。
もし電気代の次に「他の生活費も見直したい」と感じたなら、家賃・食費・通信費まで含めた節約の全体像を確認しておくと、月々の余裕がさらに広がります。
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