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電気とガスをまとめるデメリットは?損する人の特徴と注意点

暮らしはじめ編集部|約12分で読めます

※本ページはプロモーションが含まれています

結論、電気とガスをまとめるのは、必ず得とは限りません。割引額が数十円〜数百円と小さいことがあるうえ、解約時の違約金や、片方だけ乗り換えにくくなる制約もあるからです。

「電気とガスをまとめませんか」という案内を見て、少し身構えていませんか。まとめて損をした話や、簡単にやめられなかった話も見かけると、なおさら不安になりますよね。

この記事では、電気・ガス会社の公式サイトを確認しました。実際にまとめた人の声とあわせて、知っておきたいデメリットを5つに整理しています。

とくに一人暮らしは、効果が小さくなりやすい理由も、使用量から具体的に説明します。向く人・向かない人の違いも分けるので、最後まで読めば判断できるはずです。

先に結論だけ
  • 割引は「毎月100円」の定額型と、「料金の0.5%」の定率型がある。使用量が少ないと定率型はとくに割引額が小さい
  • 会社によっては解約時に違約金(1万円前後の例も)がかかる。契約前に必ず確認する
  • プロパンガスは対象外のセットプランが多い。都市ガスと同じ感覚で申し込めない

電気とガスをまとめるとはどういうことか

まず前提を確認しておきましょう。まとめるとは、同じ会社から電気とガスの両方を買う契約に切り替えることです。

2016年に電力小売、2017年に都市ガス小売がそれぞれ全面自由化されました。これをきっかけに、各社が「セット割」を用意するようになっています。

セットにするとどうなるか

請求書・検針票が1枚にまとまるのが基本です。支払い口座も1つで済み、多くの会社で料金の一部が割引されます。

ここまでは、比較サイトでもよく紹介されている内容でしょう。問題は「まとめると必ず得なのか」という、その先の部分です。

デメリット①|割引額が数十円〜数百円と小さいことがある

セット割と聞くと、大きな金額を想像しがちです。しかし実際の割引額は、会社によって大きく異なります。

ENEOS Powerの公式サイトを確認しました。「でんき・ガスセット割」は毎月100円(税込)の割引で、年間1,200円の節約になると案内されています。

一方、比較サイト「エネチェンジ」の記事によると、東京ガスの「ガス・電気セット割(定率B)」は割引の仕組みが違います。電気の基本料金と電力量料金の合計額から、0.5%を割り引くという方式です。

割引の型特徴一人暮らしへの影響
定額型(例:毎月100円引き)使用量に関係なく一定額影響を受けにくい
定率型(例:料金の0.5%引き)料金が高いほど割引額も増える使用量が少ないと割引額も小さくなる

▶ 【編集部試算】電気代が月6,756円(総務省・家計調査2024年の単身世帯平均)の人なら。定率0.5%の割引で、6,756円×0.5%=約34円/月、年間で約400円にしかなりません。

この試算は、あくまで一つの計算例です。実際の割引額はプラン・会社・使用量で変わるため、必ず公式サイトのシミュレーションで確認してください。

比較サイト「おいくら」の記事でも、デメリットの一つに「光熱費が安くならない場合もある」ことを挙げています。割引額の大小は、まとめる前に必ず確認したいポイントです。

デメリット②|解約するときに違約金がかかることがある

2つ目のデメリットは、セット契約から抜けるときの違約金です。

電気とガスをまとめた人からは、こんな声が寄せられています。

2年縛りが多く、解約は2年後の更新月1ヶ月のみで、それ以外の月に解約すると1万円前後の解約金が掛かることが多いです。別々に契約した時とセットにした時の差は一人暮らしだと年間で1〜2千円くらいしか安くならないと思いますよYahoo!知恵袋の回答(2021年・電気とガスのセットプラン相談より)

すべての会社に違約金があるわけではありません。「エネチェンジ」の会社別一覧を見ると、東京ガス・CDエナジー・Looopでんき・ニチガスは「解約金なし」です。

一方でHTBエナジーは「解約金あり」と紹介されています。会社によって扱いが違うということです。

注意点は解約料金がない会社を選ぶことですYahoo!知恵袋のベストアンサー(2019年・東京の電気ガス会社選びの相談より)

契約前に、公式サイトの重要事項説明や約款を確認しましょう。確認できなければ「公式に記載なし」として、問い合わせで確かめてください。

とくに「2年契約」「自動更新」のプランは要注意です。更新月以外に解約すると、割引分が違約金で相殺されることもあります。

デメリット③|請求がまとまるぶん、内訳が見えにくくなる

まとめる最大のメリットは「請求が1枚になって楽になる」ことです。ただし見方を変えるとデメリットにもなります。

電気とガス、それぞれいくら使ったのかが、合計額の中に埋もれがちです。「今月は電気を使いすぎた」といった変化にも気づきにくくなります。

契約する会社によっては、セット契約でも請求が別々になることがあるのです。ENEOS Powerの公式サイトでも、そのように説明されています。

家計管理アプリや、電力会社のマイページを確認してみましょう。電気・ガスそれぞれの使用量を個別に見られるかどうかも、事前にチェックしておくと安心です。

デメリット④|片方だけ乗り換えられなくなることがある

「電気だけ安い会社に変えたい」と思っても、セット契約だと自由に動けないことがあります。

ENEOS Powerの公式サイトによると、セット契約から別会社へ切り替える場合は注意が必要です。電気とガス、両方の解約手続きを同時に行う必要があるケースがあります。

片方のプランだけ見直したくても、セットの契約自体を解約しないと動けない、という制約です。こまめに見直したい人には不向きな面もあります。

逆に、電気とガスを別々の会社で契約していれば、どちらか一方だけ気軽に切り替えられます。この自由度の高さは、別々に契約する側のメリットです。

デメリット⑤|都市ガスとプロパンガスで扱いが違う

もう一つ見落とされがちなのが、ガスの種類による違いです。

ここで紹介したセットプランの多くは、都市ガス向けに作られています。ENEOS Powerの公式サイトでも、LPガス(プロパンガス)を使う住宅は申し込めないと案内されています。

⚠️プロパンガスは会社ごとの自由料金制です。都市ガスの「〇円引き」という数字を、そのままプロパンガスに当てはめないでください。

賃貸でプロパンガスを使っている場合、ガス会社を選べないことも多くあります。まずは今の会社に、電気とのセット割があるか直接問い合わせましょう。

プロパンガスの料金相場は、事業者ごとの差が大きいものです。この記事では断定的な金額を書きません。複数の事業者から見積もりを取って比較することをおすすめします。

一人暮らしは効果が小さくなりやすい理由

この章で分かること
  • 一人暮らしの電気・ガス使用量は、家族世帯より少ない
  • 使用量が少ないほど、セット割の恩恵も小さくなりやすい

デメリット①でも触れたとおり、セット割には「定額型」と「定率型」の2種類です。定率型は、料金が小さい一人暮らしほど割引額も小さくなります。

【編集部試算】一人暮らしの電気代が月4,000円、ガス代が月3,000円だとします。定率0.5%の割引なら、(4,000円+3,000円)×0.5%=月35円、年間420円ほどです。

家族世帯で電気・ガス合計が月2万円なら、同じ0.5%でも月100円、年間1,200円になります。使用量が多い世帯ほど、割引額は大きくなるという単純な関係です。

実際に、まとめるか迷った一人暮らしの人から、こんな声もありました。

使用料が少ないのであれば東京電力エナジーパートナーにまとめた方が得です。東ガスの方がたくさん使わないと損ですYahoo!知恵袋の回答(2019年・電気とガスをどちらにまとめるか相談より)
一人暮らしで使う量だと大してお得になりませんから、支払い先がひとつにまとまっていた方が便利と思えばそうすればいいと思いますYahoo!知恵袋の回答(2019年・同相談への別回答)

2人の回答に共通する考え方は同じです。使用量が少ないなら、金額よりも管理の楽さで選んでいい、というものです。金額目的でまとめるなら、まず検針票で使用量を確認しましょう。

とはいえ、一人暮らしの定率型セット割は年間400円ほど。それだけでは、電気代の負担はほとんど変わりません。

契約アンペアの見直しなら年間最大1万1,200円。電力会社の乗り換え自体なら、使用量次第で年間数千円が動くこともあります。

理想は、セット割の数百円だけで満足せず、契約そのものを一度比較しておくことです。

もし今の電気代・ガス代が高いと感じているなら、比較サイトで今の契約と他社を並べてみましょう。セット割より大きな差が見つかることがあります。

今の電気・ガス料金を無料で比較してみる 郵便番号を入れるだけで、契約中のプランと比較できます

まとめると得する人・損する人の違い

ここまでのデメリットを踏まえて、まとめると得する人・損する人の違いを整理します。

まとめると得しやすい人

家族が多く、電気・ガスの使用量が多い人です。都市ガスを使っていて、解約金のない会社を選べる人にも向いています。定率型の割引でも、使用量が多い分だけ実額が大きくなるからです。

まとめても効果が薄い人

一人暮らしで使用量が少ない人が当てはまります。すでに安いプランで契約している人も同じです。割引額が数百円にとどまり、手続きの手間の方が大きく感じられることがあります。

まとめるとかえって不利になりやすい人

プロパンガスを使っている人は、対象外のプランが多いので注意が必要です。近いうちに引っ越しや電力会社の見直しを予定している人も、違約金や同時解約の制約を受けやすくなります。

あなたは、どのタイプに近いでしょうか。次の章で、申し込む前に確認したいことを整理します。

申し込む前に確認すること

確認項目確認する理由
契約期間・自動更新の有無更新月以外の解約で違約金が発生することがある
解約金・違約金の金額会社によって「なし」〜「1万円前後」まで差がある
支払い方法クレジットカード限定など、選べる方法が限られる会社がある
ガスの種類(都市ガスかプロパンか)プロパンガスは対象外のプランが多い
供給エリア電気は対応していてもガスは対応エリア外、ということがある

▶ 一番見落としやすいのは契約期間と解約金です。割引額だけでなく、やめるときの条件まで確認してから申し込みましょう。

各社の解約金・支払い方法・プロパン対応は、この記事の執筆時点で確認できた範囲です。最新の条件は、申し込む前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。

とはいえ、確認項目が5つもあると、どこから手をつければいいか迷ってしまいますよね。

契約期間の見落としで1万円前後の解約金を払った例もあれば、定率0.5%の割引で年間わずか400円だった例もあります。

理想は、申し込む前に無料のシミュレーションで、今の契約とセットにした場合の差額を先に見ておくことです。

もし電気代・ガス代の合計が高いと感じているなら、比較サイトで自分の使用量に合ったプランを確認してみましょう。セットにするかどうかは、それから決めても遅くありません。

自分の場合いくら変わるか確認する 契約中のプランとの差額を無料で試算できます

まとめないと決めた人へ

セット割の効果が薄いと分かったら、電気代そのものを下げる方法に切り替えるのが近道です。契約アンペアの見直しだけで、年間1万円以上変わることもあります。

→ 一人暮らしの電気代を安くする方法を見る

よくある質問

Q. 電気とガスをまとめるデメリットは何ですか。A. 割引額が小さいこと、解約時の違約金、内訳の見えにくさ、片方だけ乗り換えにくいこと、プロパンガスが対象外になりやすいこと、の5つです。

Q. 電気とガスをまとめるとお得ですか。A. 使用量が多い家族世帯ほどお得になりやすく、一人暮らしなど使用量が少ない世帯は年間数百円にとどまりやすいので、まず試算してみましょう。

Q. 一人暮らしでも電気とガスをまとめた方がいいですか。A. 割引額は小さくなりがちなので、管理の手間を減らしたい人以外は他の節約方法と比べてから決めましょう。

Q. 電気とガスをまとめると解約しにくくなりますか。A. 会社によりますが、2年契約・自動更新のプランは更新月以外の解約に違約金がかかることがあるため、約款で確認してください。

Q. プロパンガスでも電気とセットにできますか。A. 都市ガス向けのプランが多く、プロパンガスは対象外となっている会社が目立つため、契約中のガス会社に直接確認するのが確実です。

まとめ:割引額と解約条件を確認してから決める

電気とガスをまとめるかどうかは、割引額の大きさだけで決めないでください。

解約金の有無、内訳の見えにくさ、片方だけ乗り換えられなくなる制約まで含めて判断することが大切です。

とくに一人暮らしは、定率型の割引だと年間数百円にとどまることがあります。管理の手間を減らしたいならまとめる価値がありますが、金額が目的ならまず試算してから決めましょう。

プロパンガスを使っている人は、そもそも対象外のプランが多いことも忘れずに。契約中の会社に直接聞くのが一番確実です。

とはいえ、セット割で浮くお金が年間数百円では、家計への影響はごくわずかです。

契約アンペアの見直しなら年間最大1万1,200円。使用量が多い人の乗り換えなら、年間数千円が動くこともあります。

理想は、セット割の数百円にとらわれず、電気代そのものを下げる方法から順番に検討することです。

もし「まとめるより先に、電気代を安くしたい」と思ったなら、契約アンペアの見直しや乗り換えの効果を確認しておきましょう。

電気・ガス料金の比較シミュレーションを見る 郵便番号と現在の使用量を入力するだけで比較できます

まとめる・まとめないより先に、電気代そのものを見直したい人へ

契約アンペアの見直しや、エアコンの使い方だけで、セット割より大きな金額が動くことがあります。一人暮らし向けに試算つきで解説しています。

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電気代以外の固定費もあわせて見直したい人は「低収入・女性の一人暮らし節約」もあわせてご確認ください。

この記事について
「暮らしはじめ」編集部が、電力・ガス会社の公式サイト、比較サイトの記事、実際にまとめた人の声を調査して執筆しています。割引額・解約金などの条件は会社やプランによって異なり、変更されることもあります。申し込み前に必ず契約中および検討中の会社の公式サイトでご確認ください。