一人暮らしに洗濯機はいらない?コインランドリーとの費用比較
暮らしはじめ編集部|約15分で読めます
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結論、答えは「週に何回洗うか」と「その部屋に何年住むか」で変わります。週2回以上洗うなら『買う』方が早く得になります。週1回以下かつ1年以内の入居予定なら、『コインランドリー』のままの方が安く済むという結果でした。
「一人暮らしに洗濯機はいらないのでは」と調べている人の多くは、初期費用を減らしたいか、部屋に置き場がないかのどちらかだと思います。今回は編集部で、コインランドリーの公式料金や洗濯機の実売価格、処分費用まで調べ、損益分岐点を計算式つきで出しました。むずかしい話に見えるかもしれませんが、順番に見ていけば大丈夫です。
- 買う場合の初期費用は本体約29,800円+設置費8,000円=37,800円が目安(退去時にさらに処分費2,530円)
- コインランドリーは1回(洗濯+乾燥)600〜700円が目安
- 週2回以上洗うなら、7〜8ヶ月ほどで「買う」方が安くなる計算
早見表:週の洗濯回数で「買った方が得になる時期」は変わる
まず結論の根拠になる早見表です。週に何回コインランドリーを使うかで、買った方が得になるタイミングがまったく違います。
| 週の洗濯回数 | 買った方が得になる時期 |
|---|---|
| 週1回 | 約1年3ヶ月から |
| 週2回 ← 目安の頻度 | 約7〜8ヶ月から |
| 週3回以上 | 約5ヶ月から |
▶ 週2回以上洗う人は、1年住むだけでも買った方が得になる可能性が高いです。週1回以下かつ1年以内で引っ越す人は、コインランドリーのままの方が安く済みます。
これだけ知っておけば、あとは自分にあてはめるだけです。ここから先は、その根拠となる金額をひとつずつ見ていきます。
【編集部試算】買う場合の初期費用と計算式
ここからは、実際に確認した金額で計算式を見せます。推測の数字は使わず、公式サイトで確認できた金額だけを積み上げました。
本体価格・設置費・処分費の内訳
| 項目 | 金額 | 出どころ |
|---|---|---|
| 本体価格(4.5kg・一人暮らし向け) | 27,800〜36,148円(今回は29,800円で試算) | Yahoo!ショッピングで実際に確認した新品価格(2026年8月時点。アイリスオーヤマ・東芝の実売価格) |
| 設置費 | 8,000円 | ジャパネットたかた公式「洗濯機の設置取り付け」ページの標準設置料金(全自動洗濯機) |
| 処分費(退去時) | 2,530円 | 一般財団法人家電製品協会(家電リサイクル券センター)公式の再商品化料金一覧(主要メーカーの場合) |
▶ 購入時にかかるのは本体+設置費で37,800円。これに退去時の処分費2,530円を足すと、生涯でかかる初期費用は合計40,330円です。
通販サイトによっては「設置費込み」「標準設置無料」を掲げる店舗もあります。その場合は設置費が0円になるため、今回の試算より安くなる可能性があることは正直にお伝えしておきます。
1回あたりの水道代・電気代
洗濯のたびにかかるランニングコストも、メーカー公式の数値で計算しました。
使用したのは、一人暮らし向け4.5kgモデル(AQUA「AQW-S4A」、標準使用水量90L・消費電力量88Wh。本体価格29,800円とは別モデル)のメーカー公式スペックです。
電気代は、88Wh×31円/kWh(家電公取協の目安単価)で、約2.7円です。
水道代は、90L×0.262円/L(パナソニック公式の目安単価。出どころは日本電機工業会)で、約23.6円です。
あわせると約26円/回になります(乾燥機能は使わず、自然乾燥する前提です)。
乾燥機能まで毎回使うと、電気代はもっと高くなります(数十円〜100円ほど)。今回の試算は「洗って、干す」というやり方を前提にしていることをご了承ください。
【編集部試算】コインランドリー側の年間費用
コインランドリー側も、実在する事業者の公式表示で確認しました。大手チェーン「WASHハウス」の公式サイトでは、衣類の洗濯機が300円〜(約35〜46分)、乾燥機は100円で7〜10分の運転と案内されています。
洗濯と乾燥をあわせると、1回あたりおおむね600〜700円という計算になります。この金額は、実際にコインランドリーを使っている人の声とも一致していました。
この回答者は「3万円くらいの縦型洗濯機を1年使えばコインランドリーと同等の出費になる」とも述べていました。今回の編集部試算(約1年3ヶ月)と近い結果です。
| 週の回数 | コインランドリー年間 |
|---|---|
| 週1回 | 約33,800円 |
| 週2回 ← 目安の頻度 | 約67,600円 |
| 週3回 | 約101,400円 |
▶ 1回650円・週2回で計算すると、1年で約67,600円かかります。
とはいえ、衣類だけで年間67,600円かかると分かっても、洗うものは衣類だけではありません。
布団やシーツも定期的に洗いたいのに、コインランドリーで洗えるのか分からず後回しにしている人は多いはずです。
理想は、衣類と同じタイミングで布団もまとめて清潔にできることでしょう。
もしコインランドリー中心の暮らしを選ぶなら、布団の洗い方もあわせて知っておくと安心です。
布団もコインランドリーで洗いたい人へ
コインランドリー派になるなら、衣類だけでなく布団の洗い方も知っておくと安心です。洗える布団の見分け方から料金の目安まで確認した記事があります。
買った方が得か・コインランドリーのままが得か、年数別に並べる
「週2回」を基準に、住む期間ごとの総額を並べました。住む期間が延びるほど、買う方の差が開いていく結果でした。
| 住む期間 | 買う(総額) | コインランドリー(総額) |
|---|---|---|
| 1年 | 43,034円 | 67,600円 |
| 2年 | 45,738円 | 135,200円 |
| 3年 | 48,442円 | 202,800円 |
▶ 週2回洗う人は、3年住むと差額が約15万円にまで開きます。
一方、週1回以下の人だけは、1年以内の入居ならコインランドリーの方が安いという逆転が起きるので注意してください。
| 住む期間(週1回の場合) | 買う(総額) | コインランドリー(総額) |
|---|---|---|
| 1年 ← ここだけ逆転 | 41,682円 | 33,800円 |
| 2年 | 43,034円 | 67,600円 |
| 3年 | 44,386円 | 101,400円 |
▶ 週1回の人がちょうど1年で引っ越すなら、買わない方が約8,000円安く済みます。損益分岐点(約1年3ヶ月)より前ならコインランドリーが得という結果でした。
お金だけじゃない。「時間」を時給に換算して比べる
ここまではお金だけの話でした。お金以外にも、往復の時間や待ち時間という「見えないコスト」を見ておきましょう。
コインランドリーチェーン「ウォッシュ・イン」公式サイトによると、大人1人分の洗濯物は約65分で洗濯〜乾燥まで終わるとされています。ここに往復の時間(近隣にある場合の目安として約15分と仮定)を足すと、1回あたり約80分の拘束時間です。
これを、厚生労働省が発表した最低賃金の全国平均(時給1,121円・令和7年度)にあてはめてみます。週2回洗う人なら、年間およそ139時間、金額にしておよそ155,400円ぶんの時間を使っている計算になります。
自宅で洗濯機を回すときは、洗濯物を入れて干すだけで数分ほどです。お金の差が小さい人ほど、この時間の差が判断のひとつの目安になるかもしれません。雨の日に傘をさして運ぶ手間や、他人の洗濯物といっしょに洗う抵抗感も、金額には出てこないコストです。
洗濯機がいらない人・買うべき人の見分け方
試算をふまえると、洗濯機なしが成立するかどうかは、いくつかの条件で決まります。自分がどのパターンに近いか確認してください。
むずかしいことは何もありません。ひとつずつ、順番に見ていくだけで十分でしょう。
往復の時間コストが小さいため、コインランドリーのデメリットが目立ちにくい人です。週1回以下なら、しばらく買わずに様子を見る選択肢が現実的です。
今回の試算どおり、短期間かつ低頻度ならコインランドリーの方が安く済みます。初期費用37,800円を出す必要もありません。
そもそも買えない、または洗濯機の設置自体に制約がある物件です。次の章で詳しく説明します。
試算上もっとも「買う」が有利になる条件です。7〜8ヶ月で元が取れ、そこから先はずっと買った方が安くなります。
この相談には、洗濯機だけ高機能・高価なものでなければネットなどで安く買えるし、分割で買えば負担も抑えられるという趣旨の回答もありました。まとまったお金が出せないこと自体は、買わない理由にならないケースもあります。
焦って高い機種を選ぶ必要はありません。自分に合ったペースで、少しずつ準備すれば大丈夫です。
賃貸で「洗濯機置き場がない」ときの現実
置き場が室内にない物件では、ベランダに設置するのが一般的です。ただし、ベランダは多くのマンション・アパートで「専用使用権はあるが共用部分」という扱いになっており、設置の可否や条件は物件ごとに違います。契約前に不動産会社・管理会社へ確認するのが確実です。
ベランダに給水・排水の設備がない物件は、そもそも洗濯機自体が置けません。内見のときに水道の有無を確認しておくと、入居後に慌てずに済みます。
屋外設置は直射日光や雨風で本体が傷みやすいという声もありました。防水カバーをかけるなど、屋内設置より手入れの手間が増えることは覚悟しておきましょう。
内見のときは、遠慮せずに水道の場所を聞いてみましょう。担当の人に聞けば、すぐに教えてもらえます。
初期費用を抑えて洗濯機を使う方法
「買った方が得なのは分かったけれど、37,800円をすぐには出せない」という人も多いはずです。
とはいえ、いきなり本体29,800円+設置費8,000円=37,800円を用意するのは、引っ越し直後の家計には正直重いはずです。
敷金・礼金・仲介手数料で家賃の3〜5ヶ月分が飛び、そこに冷蔵庫やカーテンまで買いそろえると、洗濯機の3万円台は後回しにしたくなります。
理想は、初期費用ゼロで今すぐ洗濯機を使い始め、余裕ができてから買うか決められることです。
もし手元の現金を減らしたくないなら、月々借りるという選び方もあります。37,800円の初期費用が、月々の負担約1,000円に変わる計算です。
公式サイトで確認したところ、いつでも返せるプランなら月999円〜(13ヵ月目からは749円〜)という表示でした。返却時期を決めずに使えるため、「まだ何年住むか分からない」人には向いています。
手洗い併用という現実的な選択
洗濯機を持たずに、下着や小物だけ手洗いする人もいます。ただし、手洗いだけで済ませられるかというと、そればかりでもないようです。
2件目の回答者のように、「手洗い+脱水は機械」という併用型が現実的な落としどころのようです。すべて手洗いで済ませるのは絞る作業が特に負担で、続かなくなる人も少なくありません。厚手のタオルやジーンズなどは、最初から手洗いの対象から外す方が長続きしやすいです。
道具は、洗面器やたらいがあればそれだけで十分です。お湯を使うと汚れが落ちやすくなりますが、寒い季節はつらいと感じる人もいるでしょう。無理のない範囲で、少しずつ続けるのがコツです。
買う前に知っておきたい注意点
試算のとおり「買う」が有利になるケースは多いものの、いくつか注意点を見ておきましょう。
注意1|本体価格だけで比較しない
設置費8,000円と処分費2,530円を忘れると、初期費用を約1万円も低く見積もってしまいます。通販サイトの「本体価格」表示だけで判断しないようにしてください。
注意2|乾燥機能を使うなら電気代が変わる
今回の26円/回という試算は、自然乾燥が前提です。乾燥機能付きモデルを毎回フルで使うと、電気代はこれより大きく増えます。
注意3|洗濯機置き場の確認を後回しにしない
内見の段階で、置き場の場所(室内かベランダか)と給水・排水の有無をかならず確認しておきましょう。
よくある質問
Q. 洗濯機とコインランドリー、一人暮らしならどっちが得ですか?
A. 週に何回洗うか、その部屋に何年住むかで変わります。今回の試算では、週2回以上なら7〜8ヶ月ほどで「買う」方が得になりました。週1回以下かつ1年未満の入居なら、コインランドリーのままの方が安く済みます。
Q. コインランドリーは一人暮らしなら月いくらかかりますか?
A. 今回確認した公式表示では、洗濯+乾燥で1回600〜700円が目安でした。週2回なら月換算で約5,600円前後になります。
Q. 洗濯機なしでも一人暮らしはやっていけますか?
A. 近くにコインランドリーがある、洗濯物が少ない、短期間の入居予定、のいずれかに当てはまれば現実的です。反対に、週2回以上洗う人や長く住む予定の人は、買った方が総額を抑えやすい結果でした。
Q. 賃貸で洗濯機置き場がベランダしかない場合はどうすればいいですか?
A. まず内見時にベランダの水道(給水・排水)の有無を確認してください。水道がない物件は洗濯機自体を置けないため、コインランドリーが前提の暮らしになります。
まとめ:迷ったら「週の回数」と「住む期間」で決める
- 買う場合の初期費用は約37,800円(本体29,800円+設置費8,000円)
- コインランドリーは1回600〜700円が目安
- 週2回以上なら約7〜8ヶ月、週1回でも約1年3ヶ月で買った方が得になる
むずかしく考える必要はありません。「自分は週に何回洗うか」「あと何年その部屋にいるか」の2つさえ分かれば、この記事の早見表にあてはめるだけです。迷ったときは、週2回以上・1年以上住む予定なら買う、それ以外はコインランドリーを続ける、を目安にしてください。
どちらを選んでも、それが不正解ということはありません。あなたの暮らし方に合わせて、気楽に選んでみてください。
友人や家族に相談すると、いろんな意見が返ってくるでしょう。それでも最後に決めるのは、自分がどんな暮らしをしたいかです。
それでも、なかなか決められない人もいるでしょう。そんなときは、いったん置いておいて、また今度考えてみるのもひとつの方法です。
とはいえ、ここまでの試算はあくまで目安です。実際に住んでみるまで、自分が週に何回洗うかは正確にはわかりません。
縦型洗濯機は本体だけで27,800円〜36,148円、そこに設置費8,000円と処分費2,530円が乗ります。
理想は、実際の洗濯頻度が固まるまで大きな出費を避け、その間はレンタルで様子を見ることです。
もし「まだ何回洗うか分からない」という段階なら、月999円〜のレンタルで試してから、必要になれば購入や長期契約に切り替える方法もあります。
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