夜だけネットが遅いのはなぜ?原因3つと乗り換えずに直す方法
暮らしはじめ編集部|約12分で読めます
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結論、夜だけネットが遅くなる原因は①建物内の共有設備 ②回線の中継地点の混雑 ③古い接続方式(PPPoE)の3つにほぼ絞り込めます。あなたの使い方や機種のせいではないケースがほとんどです。まずは費用をかけずに試せる対処から見ていきましょう。
「昼は普通なのに夜だけ遅い」という悩みは、Yahoo!知恵袋にも数多く投稿されています。乗り換えても直らないケースがあるのも事実です。原因の見分け方から、乗り換えずに試せる手、測って確かめるやり方、建物側が原因の場合の正直な話まで、順番に見ていく内容です。
- 夜だけ遅い原因は建物の共有設備・回線の中継地点・古い接続方式の3つにほぼ絞れます
- まず無料〜数百円で試せる接続方式の切替→置き場所と再起動→有線接続→5GHz帯→ルーターの寿命チェックの順で試します
- マンションなどの共有設備が原因の場合、自分の対処だけでは直らないことがあります
夜だけネットが遅いのはほぼ原因が決まっている|3つの混雑ポイント
夜になるとネットが遅くなる仕組みは、道路の渋滞とよく似ています。昼間はガラガラの道でも、みんなが帰宅する時間になると一斉に車が増えるからです。
NTT東日本の公式コラムでは、従来のPPPoE方式のしくみをこう説明しています。「網終端装置」という中継の機械を通るため、使う人が集中する時間に混みやすいとのことです。この中継の機械が混むと、通信の速度が落ちます。
一方、新しいIPv6 IPoE方式は、この中継の機械を通らない仕組みです。混雑の影響を受けにくいと説明されています。
もう1つの混雑ポイントは、マンションなどの集合住宅です。@niftyの公式サイトはこう案内しています。建物の中で1本の回線を各部屋に分けて使う仕組みのため、夜は混みやすいとのことです。
時間帯としては、夜8〜10時ごろが目安とされています。
▶ つまり夜だけ遅い原因は、①建物内の共有設備 ②回線の中継地点 ③古い接続方式のどれかです。こわれているわけでも、あなたのせいでもありません。
乗り換えずに直る可能性がある5つの対処
回線を乗り換える前に、まず費用をかけずに試せる手があります。効果が大きいと考えられる順に見ていきましょう。
①接続方式をIPv6 IPoEに切り替える(無料〜数百円)
今の契約がPPPoE方式(古いやり方)のままなら、回線を乗り換えなくても直せることがあります。契約中のプロバイダに「IPv6 IPoE(v6プラスなど)に対応しているか」を聞くだけです。
対応済みのプロバイダなら、追加のお金なしで切り替えられることが多いです。対応するルーターが無ければ、購入か貸し出しが必要になります。
まずは今の接続方式をチェックしましょう。パソコンで「ipconfig」(Windows)を実行してください。IPv6アドレスが出ていれば、すでにIPoE接続です。
②置き場所を見直して再起動する(費用0円)
ルーターが部屋の奥や家電の裏にあると、電波が届きにくくなります。できるだけ窓際・高い場所に移すと改善することがあります。あわせて、週1回ほど電源を入れ直しましょう。
③有線(LAN)接続にする(数百円程度)
会議やゲームなど、安定を優先したい機器があるはずです。LANケーブルで直接つなぐと、無線より安定しやすくなります。ケーブルはCAT6以上を選ぶと効果を感じやすいです。
④5GHz帯を使う(費用0円)
ルーターの多くは2.4GHz帯と5GHz帯の両方を出せます。2.4GHz帯は周辺機器や近くのWi-Fiと混線しやすいです。
5GHz帯のほうが空いていることが多いので、切り替えてみましょう。ネットワーク名の末尾に「-a」や「5G」と付く方を選びます。
⑤ルーターの寿命をチェックする(買い替え時のみ費用発生)
UQ mobile・エレコム・nuro光・楽天ビック・@niftyなど、複数の通信関連企業がある数字を目安として案内しています。ルーター本体の寿命はおよそ4〜5年、通信の規格そのものの寿命は2〜6年という数字です。あくまで各社が示す目安で、公的な統計ではありません。
何年も同じ機種を使っているなら、買い替えで速度が良くなることがあります。
▶ いちばん効くのは①の接続方式の切替です。②〜④は今日すぐ試せます。⑤は最後の手段として覚えておいてください。
とはいえ、5つを全部試しても夜だけ数Mbps台のままなら、これ以上は自分の工夫では埋まりません。
動画の読み込み待ち・会議のフリーズ・ゲームの回線落ちは、毎晩くり返されると相当なストレスです。
理想は、混雑の影響を受けにくい専用の回線に切り替えて、夜も速さが安定していることです。
もし賃貸で工事の許可が下りるなら、光回線に切り替えるだけでこの悩みごと無くせる場合があります。
本当に夜だけ遅いのか?測って確かめる方法
対処を始める前に、思い込みでなく数字でチェックするのがおすすめです。多くのプロバイダが、無料の速度測定サービスを用意しています。
「みんなのネット回線速度(みんそく)」のようなサイトを使うと便利です。同じ場所・同じ端末から測るのがコツです。
- 同じ端末・同じ場所で、昼(14時頃)と夜(21時頃)の2回測って比べる
- 下り(受信)・上り(送信)・Ping(応答の速さ)の3つを記録する
- 数回測って平均をとる(1回だけだと環境のブレを拾いやすい)
昼は速いのに夜だけ大きく落ちるなら、混雑が原因である可能性が高いと判断できます。逆に昼夜を問わず遅いなら、機器のこわれや契約プランなど別の原因も疑ってみましょう。
用途別に必要な速度の目安(数値は断定しません)
「速ければ速いほど良い」とは限りません。通信の速さは測る条件で変わるため、必ずこの数字が出るとは言い切れません。@niftyの公式サイトが目安として案内している数字をもとに整理しました。
| 用途 | 速度の目安 |
|---|---|
| LINE・SNS・メール | 3Mbps程度 |
| 動画視聴・Webサイト閲覧 | 5〜10Mbps程度 |
| 4K画質の動画視聴 ← 目安の上限側 | 25Mbps程度 |
| ビデオチャット・オンラインゲーム | 100Mbps程度 |
▶ 一人暮らしのふつうの使い方なら、数字の上ではどの回線でも足ります。差が出るのは夜の混雑時にどれだけ落ち込むかという安定さの部分です。
Ping値(応答の速さ)については、@niftyがこう案内しています。動画がメインの人は50ms以下、ビデオチャットやゲームをする人は30ms以下が目安とのことです。
数字はあくまで目安です。環境によって変わる点はご了承ください。
知恵袋にもあった「夜だけ遅い」に悩む声
同じ悩みを抱える人の声を、Yahoo!知恵袋からいくつか紹介します。
この3件のように、マンション・アパートで夜だけ遅いという相談はとても多く投稿されています。建物の共有設備が影響している可能性が高いパターンです。
VDSL方式という配線の種類まで具体的に書かれた相談もありました。建物の配線方式が速度の上限を決めている実例です。次の章で詳しく説明します。
建物の設備が原因なら個人では直せないケース
ここが正直に伝えるべき、いちばん大事な点です。マンション・アパートの配線方式そのものが原因の場合、自分の対処では直せません。
@niftyの公式サイトでは、集合住宅の配線方式を3タイプに分けて説明しています。
| 光コンセント方式 | LAN方式 | 要注意VDSL方式 | |
|---|---|---|---|
| 配線 | 各戸まで光ファイバー | 建物内はLANケーブル | 建物内は電話線 |
| 通信速度の上限 | 最大1〜10Gbps | 最大100〜800Mbps | 最大100Mbps程度 |
| 夜間の混雑影響 | 比較的受けにくい | 受けやすい | 受けやすい |
▶ 自室がVDSL方式やLAN方式だと、プランを10ギガに変えても建物の配線がボトルネックになり速度は上がりません。
配線方式は、光ファイバーが刺さっているコンセントの見た目でだいたい判別できます。光コンセント(専用の差し込み口)ならタイプが良いです。モジュラージャック(電話線と同じ形)なら、VDSL方式の可能性が高いです。
コンセントを変えるには工事が必要で、大家さんや管理会社の許可が要ります。
建物の設備そのものがボトルネックなら、自分にできることはわずかです。結論としては、引っ越しをするか、その建物内で選べる別の回線・プランに変えるかの2択になります。
乗り換えても直らないことがある正直な話
回線を乗り換えれば必ず直る、とは言い切れません。知恵袋にも、こんな相談がありました。
この相談者は、すでにこの記事で紹介したIPoE接続を使い、機器も一通り交換ずみでした。それでも直らない理由は、建物の共用部やエリア全体の混雑にまで原因が及んでいるためと考えられます。
つまり、乗り換え先が同じような建物内共有型なら、話は変わりません。同じエリアの混雑構造でも同じです。回線会社を変えても、症状が再発する可能性はゼロではありません。
乗り換えるときは、契約前に建物の配線方式を確かめておくと失敗しにくくなります。
あなたはどのケース?状況別チェック
建物側の共有設備は原因になりにくいです。①〜④の対処で良くなる可能性が高いので、まずは接続方式のチェックから始めてください。
配線方式(光コンセント・LAN・VDSL)をチェックしましょう。VDSL方式なら自分の対処には限界があります。乗り換えか引っ越しが現実的な選択肢です。
携帯電話の電波を使う仕組みのため、混雑の影響を受けやすい特徴があります。詳しい対処は「ホームルーターが夜だけ遅い理由と改善方法」で解説しています。
よくある質問
原因について
Q. ネットが夜だけ遅くなる原因は何ですか?
A. 建物内の共有設備・回線の中継地点(網終端装置)の混雑・古い接続方式(PPPoE)の3つがほぼ原因です。こわれているとは限りません。
Q. 対処しても良くならないのはなぜですか?
A. マンションの配線方式(VDSL方式など)や、エリア全体の回線混雑が原因の場合があります。その場合、自分の対処だけでは直しきれないことがあります。
対処について
Q. 接続方式を切り替えると必ず速くなりますか?
A. 多くのケースで良くなりますが、環境によって効果は変わります。必ず速くなるとは言い切れません。
Q. 夜だけ遅い場合、通信の制限を疑うべきですか?
A. 契約プランに、使った量による速度制限が付いていることがあります。対処を試す前に、まず契約の中身をチェックしてください。
まとめ|まず原因を絞り込んでから対処する
- 夜だけ遅い原因は建物の共有設備・回線の中継地点・古い接続方式の3つにほぼ絞れる
- まず接続方式の切替→置き場所と再起動→有線接続→5GHz帯→ルーターの寿命チェックの順に、費用をかけずに試す
- 建物の配線方式(VDSL方式等)が原因なら、自分の対処では直らず、引っ越しか回線変更が現実的
- 乗り換えても、建物やエリアが原因なら再発する可能性がある。ここは正直にお伝えします
まずは接続方式のチェックから始めてみてください。それでも夜の遅さが変わらないなら、建物側に原因があるサインです。
とはいえ、5つの対処を1週間試しても夜だけ数Mbps台のままなら、それは毎晩ワンオペで我慢しているのと同じ状態です。
動画の読み込み待ち・会議のフリーズ・ゲームの回線落ちは、放っておいても自然には直りません。
理想は、工事の要不要まで含めて自分に合う回線を1つ選び直すことです。
もし接続方式の切替や置き場所を試しても変わらないなら、工事なしのまま別の回線に切り替える選択肢もあります。
工事の要不要まで含めて、自分に合う回線を選び直したい人へ
光回線・ホームルーター・モバイル型の月額・工事費・違約金を公式サイトで比べ、1年で退去する場合のお金まで計算しています。


