宅配クリーニングの保管サービスに要注意|6つのデメリットと選び方
暮らしはじめ編集部|約13分で読めます
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結論、宅配クリーニングの保管サービスには向き不向きがはっきりあるということです。預けている間は基本的に取り出せません。
返却の時期も自分では選べないことが多く、急な予定が入りやすい人には不便です。逆に、衣替えの収納に困っている人には便利な仕組みです。
「保管サービスって便利そうだけど、預けたまま何かあったら困らない?」
この記事は、そんな不安に答えるために書きました。リナビス・カジタク(イオングループ)・リクリ(diacleaning.com)・白洋舍のらくらく宅配便、4社の公式サイトを実際に確認しています。
上位の記事の多くは、保管サービスのメリットの説明が中心でした。この記事ではあえてデメリットだけを先に並べ、そのうえで向き不向きを判断できるようにしています。
保管サービスにデメリットはあるか、まず全体像
- 保管サービスにデメリットはあるかというと、ある。ただし知っていれば避けられるものが多い
- デメリットは大きく6つに整理できる
- 会社によって保管期間はどれくらいで、返却時期をどこまで選べるかが大きく違う
保管付き宅配クリーニングは、洗ったあとの衣類や布団を業者の倉庫で一定期間預かってもらえるサービスです。次のシーズンまで自宅のクローゼットを圧迫せずに済むのが、最大のメリットとして紹介されています。
ただし「預ける」という行為には自分の手元から離れる期間が発生するという制約が伴います。この記事では、その制約を6つに分けて見ていきましょう。
使う前に確認したい5つのチェックポイント
各社公式サイトを確認した結果、申し込み前に見るべき項目は次の5つに絞れました。
| チェック項目 | 見るべき場所 |
|---|---|
| ①保管期間の上限 | 公式サイトの保管サービス説明ページ |
| ②返却時期を指定できるか | 利用ガイド・よくある質問 |
| ③途中で受け取れるか | よくある質問(急に必要になった場合の項目) |
| ④保管料が別立てか込みか | 料金表・注文画面 |
| ⑤キャンセル・延滞時の扱い | 利用規約 |
▶ この5つは、次の章で説明する6つのデメリットに対応する内容です。
知っておきたい6つのデメリット
ここからは、各社公式サイトで確認できた内容だけを根拠にします。確認できなかった項目は「公式に記載なし」と正直に書きます。
①預けている間は絶対に取り出せない
保管サービスの一番のデメリットは、預けている間は基本的に取り出せないことです。リクリ(diacleaning.com)の公式サイトには、急に必要になった場合でも保管中商品の途中返却は対応していない旨が明記されています。
カジタクの保管付き衣類パックも同様です。お預かりした品物は一度にまとめてのお届けとなり、複数回に分けての受け取りには対応していません。急に必要になったコートだけ先に返してもらう、という使い方はできないと考えておきましょう。
②保管期間には縛りがあり、延長できるかは会社次第
保管期間はどれくらいなのか、会社によって差があります。公式サイトで確認できた上限は、リナビスが最大12ヶ月、カジタクが最長9ヶ月でした。リクリの羽毛布団コースは最大9〜10月末までで、受付時期によって変動します。
ただし延長料金がいくらかかるかを明記している公式サイトは見当たりませんでした。リクリは受付期間そのものが3月〜8月のように限定されており、期間外は保管の申し込み自体を受け付けていません。カジタクは保管付きパックの有効期限が購入から6ヶ月と定められており、保管上限の9ヶ月とは別枠で使用期限がある点も見落としやすいところです。
③返却時期を自分で指定できないことが多い
返却時期を細かく選べるかどうかは、会社によってかなり差がありました。リクリは日時の指定を受け付けておらず、注文時に選んだ保管期間の翌月から順次発送する仕組みです。白洋舍のらくらく宅配便も同様で、3〜6月に預けた品物は当年10月に、9〜12月に預けた品物は翌年3月にまとめて発送されます。
一方でカジタクは、お届け日を最短2週間前までなら変更できるとしています。返却のタイミングをどこまで選べるかは会社次第ということです。衣替えの時期に間に合わせたい人ほど、事前確認が欠かせません。
④保管中の状態は見えない
保管中の状態を写真や画面で確認できるかというと、今回確認した4社の公式サイトに、その仕組みの記載は見当たりませんでした。保管中の状態は基本的に見えないと考えておいたほうがよさそうです。
知恵袋にも、この不安そのものを書いた質問がありました。
この質問への回答には、厳しい見方も寄せられていました。
すべての会社に当てはまるわけではありません。ただ、過信は禁物といえそうです。
⑤解約・途中で受け取りたい時の扱いが厳しい
途中で気が変わってキャンセルしたい場合の扱いも確認しておきたい点です。リクリの利用規約では、集荷キット発送後のキャンセルに実費(キット代550円+送料)がかかると明記されています。集荷キット発送前であれば無料です。
受け取り期限を過ぎた場合の扱いについても、知恵袋に参考になる回答がありました。
実際の延滞ルールは店舗ごとに違います。契約前に規約を確認しておくと安心です。
⑥料金が「クリーニング代+保管代」で分かりにくい
会社によって、保管料金の見せ方がかなり違います。リクリの羽毛布団クリーニングは、基本料金8,800円(1点・圧縮コース)とは別に保管料金1,200円が加算される仕組みです。カジタクの布団クリーニングも、保管なし10,560円に対し保管付きは11,715円で、差額1,155円が保管代にあたります。
一方でリナビスは、保管無料(最大12ヶ月)を標準サービスとして打ち出しており、見た目の保管代は発生しません。無料をうたう会社ほど、クリーニング本体の料金や仕上がりの範囲を別途チェックしたいところです。保管代だけでなく、総額で比較する視点が欠かせません。
向いている人・向かない人
クローゼットが狭く、シーズンオフの衣類の置き場所に困っているなら、保管サービスは有効です。返却が翌シーズンにまとまるという制約自体が、むしろ都合よく働きます。
急に必要になった服だけ先に受け取る、という使い方はできません。予定が読みにくい人には不向きです。
保管中の状態は基本的に見えません。大切な一着は保管サービスを使わず、通常のクリーニングで早めに受け取るほうが安心です。
保管サービスを付けると、その分の料金が上乗せされます。収納場所さえあれば、保管なしのコースのほうが総額は安くなるでしょう。
保管ありとなしを比較するといくら違うか【編集部試算】
保管ありとなしで、実際にいくら差が出るのかを計算してみます。
| 会社・コース | 保管なし | 保管あり | 差額 |
|---|---|---|---|
| カジタク(布団1点) | 10,560円 | 11,715円 | +1,155円 |
| リクリ(羽毛布団1点・圧縮) | 8,800円 | 10,000円 | +1,200円 |
▶ 【編集部試算】保管を付けると、1点あたりおよそ1,155〜1,200円の上乗せです。9〜10ヶ月保管の場合、1ヶ月あたり約120〜130円の計算になります。
自宅の収納グッズ(圧縮袋・防虫剤など)なら数百円で済みますが、その分クローゼットのスペースを使います。
とはいえ、荷物が多い人にとって、圧縮袋だけでは収納スペースの問題は解決しません。
宅配クリーニングの保管とは仕組みが違いますが、家財ごとまとめて預けられるトランクルームという選択肢もあります。
クリーニングの保管が1点1,200円ほどなのに対し、トランクルームは荷物の量に関わらず月額制が中心です。
もし服以外の荷物も含めて収納場所を探しているなら、トランクルームの料金相場も確認しておくと選択肢が広がります。
とはいえ、保管を1年間付けても差額は1,200円ほどで、家計への影響は大きくありません。
むしろ負担が大きいのは、衣替えのたびに服を出し入れする手間や、収納場所が足りず買い替えを迷ってしまうことです。
理想は、保管の可否で悩むより先に、料金と保管条件が分かりやすい会社を1つ決めてしまうことです。
もし収納にゆとりがなく、保管条件が明確な会社を探しているなら、無料保管が標準で付いているリナビスを確認しておくと選びやすくなります。
実際に困った人の声(トラブル事例)
保管サービスに関する口コミには、良い声だけでなく困った経験も見つかりました。正直にお伝えします。
この口コミでは、保管中に他の荷物と接触するリスクが具体的に指摘されていました。すべての会社に当てはまるわけではありませんが、慎重に検討したい点です。
クリーニングできない品物でも、連絡なく保管扱いになるケースがあるようです。保管中の状態が見えないという④のデメリットが、実際のトラブルにつながった例といえます。
返却後の保証期間には期限があります。品物が届いたらすぐに状態を確認することが大切です。
こうしたルールになっている理由(業者側の種明かし)
会社によって保管や返却のルールが違うのはなぜでしょうか。公式サイトの記載から読み取れる範囲で整理してみましょう。
リクリの返却は翌月からの順次発送で、日時指定は受け付けていません。理由は大量の荷物を月単位でまとめて処理したほうが、倉庫での仕分け・出荷作業が効率的になるためと考えられます。1件ずつ個別対応すると、その分の人手とコストがかかります。
逆にカジタクは、2週間前までならお届け日の変更が可能です。受付規模や倉庫の運用体制によって、個別対応にかけられるコストが会社ごとに違うのでしょう。安さと融通のきき方は、トレードオフになりやすいということです。
保管なしを選ぶなら、次はクリーニング会社選びへ
ここまで読んで、自分には保管なしが合っていると感じた人も多いはずです。収納スペースに余裕がある、あるいは急な予定が入りやすいなら、無理に保管付きを選ぶ必要はありません。
とはいえ、保管なしを選んだ場合、次に迷うのは会社選びです。
今回比べたリクリ・カジタク・白洋舍だけでも、料金は8,800〜13,640円、納期は最短7日〜最長6週間とかなり幅があります。
目安として、料金と納期のバランスが取れた会社を1つ知っておくと、迷う時間を減らせます。
もし保管なしで申し込む会社を探しているなら、実際に4社を比較した記事で料金と納期を先に確認しておくとスムーズです。
保管なしで、料金と納期を比べたい人へ
保管サービスを使わない場合は、料金と納期のバランスで会社を選ぶことになります。実際に4社の公式サイトを比較した記事があります。
また、収納場所そのものが足りない場合は一人暮らしの布団収納の工夫をまとめた記事も参考になります。
よくある質問
Q. 保管付き宅配クリーニングとはどんなサービスですか?
A. クリーニング後の衣類や布団を、業者の倉庫で一定期間預かってもらえるサービスです。次のシーズンまで自宅の収納スペースを圧迫せずに済みます。
Q. 保管なしの宅配クリーニングはありますか?
A. あります。今回確認した4社はいずれも保管なしのコースを用意しており、保管ありより料金が安くなります。
Q. 保管期間はどれくらいですか?
A. 会社によって差があり、公式サイトで確認できた範囲では最長9〜12ヶ月でした。受付できる時期が限られている会社もあります。
Q. 白洋舎の保管サービスはどのような仕組みですか?
A. 白洋舍のらくらく宅配便には季節保管というプランがあります。3〜6月に預けた品物は当年10月に、9〜12月に預けた品物は翌年3月にまとめて発送される仕組みで、時期の指定はできません。
Q. 保管クリーニングを安く利用する方法はありますか?
A. 保管料が別立ての会社は、点数をまとめて出すと1点あたりの単価が下がる傾向があります。保管無料をうたう会社を選ぶ方法もありますが、クリーニング本体の料金も含めた総額で比較しましょう。
まとめ:デメリットを知った上で、向く人だけが使えばいい
- 保管サービスには①途中で取り出せない②期間の縛り③返却時期を選べない④状態が見えない⑤解約が厳しい⑥料金が分かりにくいという6つのデメリットがある
- 収納に困っている人には便利、急な予定が多い人には不向き
- 保管を付けると1点あたり1,155〜1,200円ほど上乗せになる(今回確認した会社の場合)
保管サービスは、仕組みを知らずに申し込むと不満につながりやすいサービスです。急に必要になったのに取り出せない、思っていた時期に戻ってこない、という声は珍しくありません。
デメリットを理解した上で、自分の生活リズムに合うかどうかで選ぶのが失敗しないコツです。
収納の悩みそのものは、保管サービスを使っても使わなくても、次のシーズンにまた出てきます。
クローゼット1段分の収納を月1,200円ほどの保管サービスで空けるのか、数百円の収納グッズで工夫するのかは価値観次第です。
理想は、目先の1回だけでなく、来年以降も同じ悩みを繰り返さない選び方をしておくことです。
もしこれから申し込むなら、保管条件が明確で口コミ数も多いリナビスを基準に比較してみると判断しやすくなります。


