ホームルーターはマンション高層階でも使える?電波が弱い理由と対策
暮らしはじめ編集部|約16分で読めます
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結論、ホームルーターが高層階のマンションで使えるかは、階数だけでは決まりません。
ホームルーターは携帯電話と同じ電波を受信します。その電波は基地局から地上に向けて出ているため、高い場所ほど届きにくくなりやすいのです。周りのビルの配置や窓の向きも影響してきます。
「高層階だから無理」と決めつけるのはまだ早いでしょう。契約前にできる確認や、置き場所を変える工夫が残っています。
この記事では、電波が弱くなる理由を公式情報から説明します。契約前にチェックすべき点、置き場所で改善する手順、それでもダメなときの選び方まで順番にまとめました。
- 電波が弱くなる理由は基地局が電波を地上に向けて出している仕組みのため。故障とは限らない
- ソフトバンクエアーは公式に「11階以上の高層階」等では提供を断る場合があると明記されている
- 契約前にUQ WiMAXの「Try WiMAX」なら15日間無料で自分の部屋の電波を確かめられる
- 置き場所の工夫でも改善しないなら、光回線への切り替えも選択肢
高層階で電波が弱くなる理由|基地局は地上に向けて電波を出している(仕組み)
ホームルーターは、スマホと同じ携帯電話の電波(4G・5G)を受信しています。光回線のように、専用の線が家まで届いているわけではありません。
NTTドコモの公式サイトは、通信エリアについてこう説明しています。「基地局の電波は基本的に下方向に出ているため、高層階には最寄りの基地局の電波は届きにくい状況です」。
一方で「見通しが良いため遠くの高所からの電波は届きやすくなります」とも述べています。ただし「基地局との距離が離れているため、電波が届かないことがあります」という補足も添えられていました。
つまり近くの基地局の電波は上に届きにくく、遠くの基地局の電波は距離があるぶん弱い。板挟みのような状況が高層階で起こりやすい、ということです。
ドコモの公式ページには対策も載っています。「最寄局の電波を上向きに出す」「遠方からの電波が届かなくなるよう工夫する」という内容でした。
この質問に「◯階からです」という一律の答えは付きませんでした。建物や基地局の位置によって変わるため、決まった基準は無いというのが実情のようです。
高層階でも安定して使える部屋の特徴|階数だけでは決まらない
電波の強さは、階数そのものより「近くに基地局があるか」「周りに障害物が少ないか」で変わります。ただし会社によっては、はっきりした基準を示しているところもありました。
たとえばソフトバンクは、公式のよくある質問でSoftBank Airについてこう案内しています。提供を断る場合は「11F以上の高層階」「周辺高層ビル地域内」「建物密集地域内の低層階」の3つとのことでした。自分の部屋がどれかに当てはまらないか、契約前に確かめておくと安心です。
この質問への回答者は「基本、携帯電話の基地局のアンテナは、地面方向に傾けて設置してあります」と説明していました。アンテナの向き自体が、高層階に不利な理由のようです。
インスタントWi-Fiという通信系サイトの記事もあります。home5Gの基地局は「一般的に地上約40m付近に設置される」とのことでした。この高さをもとに、目安として「13階以下のフロアなら比較的安定した通信が期待できる」としていました。
ただしこれは一つのサイトが示した目安で、公式に一律の階数基準があるわけではありません。実際に使えるかどうかは、次の章のエリア判定で確かめるのが確実です。
契約前にチェックしたいこと①|エリア判定ツールで自分の部屋を調べる
高層階だからと諦める前に、まずやるべきことがあります。各社が公式サイトで用意しているエリア判定ツールで、自分の住所を検索することです。
| サービス | エリア確認の窓口 |
|---|---|
| ドコモ home5G | 公式サイトの「サービスエリアマップ」 |
| UQ WiMAX | 公式サイトの対応エリア検索 |
| SoftBank Air | 公式サイトのエリアチェックフォーム |
▶ どのサービスも契約前に無料で調べられます。まずはここから始めてください。
住所を入れると、使えるかどうかや、届く電波の種類が出る仕組みです。ただしエリア内と出ても、建物の中まで確実に電波が届くとは限りません。次の章の「お試し」が役立つのはこのためです。
契約前にチェックしたいこと②|お試し期間・返品条件があるか
エリア判定だけでは、部屋の中の電波までは分かりません。契約前に実際に試せるか、契約後に電波が弱ければ解約できるかも確かめておきましょう。
UQ WiMAXの公式サイトには「Try WiMAX」というサービスがあります。ホームルーターを15日間無料でレンタルでき、家の中で電波が入るか契約前に確かめられると案内されていました。
よくある質問には「本当に無料?」という項目があります。回答は「はい、無料でお試しいただけます」です。
ただし注意点もあります。返す期限までに返せない場合や、なくしたりこわしたりして返却が確認できない場合は、借りた機器と同じくらいのお金を払う場合があるとのことでした。
すでに契約してしまった場合は、「初期契約解除制度」という国のルールがあります。東京都消費生活総合センターの説明によれば、書面受領日から8日間は通信サービスのみ契約解除できる制度です。
特定商取引法のクーリング・オフとは違い、利用料や手数料、工事費の実費は払う必要があります。買った端末も対象外という限界があるとのことでした。
ドコモの公式サイトにも、電波を理由にした流れが載っていました。「電波状況が不十分な場合」は専用窓口へ相談すると、まず改善策の提案があり、それでも直らなければ正式な申告先へ案内されます。
とはいえ、「とりあえず契約して、ダメなら8日以内キャンセルすればいい」と考えるのはやや危険です。
初期契約解除制度は、通信料が日割りで戻っても事務手数料や通信費の実費は残ります。端末そのものは対象に入らないというルールです(東京都消費生活総合センターの説明)。
理想は、契約する前に自分の部屋で本当につながるか確かめておくことです。
もし「試してから決めたい」なら、Try WiMAXは15日間無料でホームルーターを借りて確認できます。
置き場所と測り方で改善する5つの手順
契約後に電波が弱いと感じたら、まずは置き場所の工夫を試してください。Wi-Fi機器メーカーの公式情報をもとに、効果が期待しやすい順にまとめました。
| 手順 | 費用 | ポイント |
|---|---|---|
| ①窓際に置く | 0円 | ただし部屋の隅は避ける |
| ②床から高さを上げる | 0円 | 棚や机の上に置く |
| ③金属・水回りから離す | 0円 | 金属棚・水槽・花瓶を避ける |
| ④家電や向きを見直す | 0円〜 | 電子レンジ等から離す・オプションは有料の場合あり |
| ⑤時間帯を変えて測る | 0円 | 思い込みでなく数字で確認 |
▶ ①〜③と⑤は費用0円で試せます。まずはここから始めてください。
①窓際に置く(ただし部屋の隅は避ける)
ホームルーターは、窓に近いほど基地局の電波を受信しやすくなります。バッファローの公式サイトは、電波はルーターを中心に全方向へ飛ぶと説明していました。
窓際や部屋の隅に置くことには注意点もあります。「円形に発信される電波の一部が窓の外や壁に向いてしまい、電波の一部しか利用できなくなる」という指摘です。窓際でも、部屋の中心寄りに置くほうが家全体に電波が届きやすいということでした。
②床から高さを上げる
床に直接置くと、家具やソファに電波が遮られやすくなります。バッファロー公式は「床置きは家具などに電波が遮られて、離れた場所に届きにくくなる」と説明していました。
棚の上や机の上など、床から離した場所に置くほうが安定しやすいとされています。
③金属・水回りから離す
アイ・オー・データの公式サイトは「金属や鏡はWi-Fiの電波を反射させ、離れた場所に届かなくなる」と案内しています。バッファロー公式も、金属製の棚の中に収納すると電波が弱くなると同じ内容を説明していました。
バッファロー公式は、水回りにも注意を促しています。「電波は水に吸収されやすいため、水槽や花瓶など水が入ったものが近くにあると弱くなる」という内容です。水槽やアクアリウム、花瓶の近くは避けたほうが無難でしょう。
④家電から離す・オプションを見直す
電子レンジやコードレス電話は、Wi-Fiと同じ2.4GHz帯を使っていることがあります。バッファロー公式は「電波同士が干渉し、Wi-Fiの電波が弱くなる」ケースに触れていました。気になる場合は5GHz帯へ切り替えるのも手です。
WiMAXには「プラスエリアモード」という、障害物に強い電波へ切り替えるオプションもあります。UQ WiMAX公式サイトでも案内されている、正式な機能です。
au・UQモバイルとのセット割を使っていれば無料、そうでなければ月額1,100円(税込)という仕組みでした。契約中のサービスに、似た切り替え機能が無いか確かめてみましょう。
⑤時間帯を変えて測る(思い込みでなく数字で確認)
「置き場所を変えたら本当に良くなったのか」は、感覚だけで判断せず、速度測定サイトで数字を確認するのが確実です。「みんなのネット回線速度(みんそく)」のような無料の速度測定サービスが便利です。
- 同じ端末・同じ場所で、朝・昼・夜の3回測って比べる
- 下り(受信)・上り(送信)・Ping(応答の速さ)の3つを記録する
- 置き場所を変える前後で条件をそろえて比較する
夜だけ極端に遅いなら周辺の混雑が原因かもしれません。終日を通して遅いなら、電波そのものが弱い可能性が高いと判断できます。
あなたはどちらのケース?状況別のチェックポイント
まずは各社のエリア判定で自宅が対応エリア内か確認しましょう。不安ならTry WiMAXなどのお試しサービスで電波を確かめてから契約すると安心です。
まず①〜④の置き場所の工夫を試してください。改善しなければ、初期契約解除の期限(多くは8日以内)を過ぎていないか確認しましょう。
置き場所を工夫しても改善しないなら、光回線が候補になります。ただし賃貸は管理会社の許可と、工事がいるかどうかの確認が必要です。詳しい条件は後半で説明します。
なぜ各社は「工事不要ですぐ使える」とよくすすめるのか|業者側の事情
ここまで読むと、疑問がわくかもしれません。高層階で電波が弱くなることがあるのに、なぜ各社はホームルーターをよくすすめるのかという点です。
光回線は、契約前に工事の日にちを決め、作業員が家まで来て光ファイバーを引き込みます。
一方でホームルーターはコンセントに挿すだけで使えるため、事前に現地を見に行く手間がありません。だからこそ各社は「エリア判定・お試しレンタル・8日以内キャンセル」という、契約の前後で確かめる仕組みを用意しています。
手軽さと引き換えに、電波の確かさは光回線ほど保証されていません。この仕組みを知っておけば、「使えるかどうか」を業者任せにせず、自分で確かめる発想になれます。
知恵袋に寄せられた高層階の電波に関する声
同じ悩みを抱える人の声を、Yahoo!知恵袋からいくつか紹介します。
この質問には「常識的には、高層階のほうが電波を遮る遮蔽物が少ないので、電波が強いはずです」という回答が寄せられていました。高層階が必ずしも不利とは限らないという声も実際にあります。
この質問には、元携帯キャリア勤務という方の実体験が寄せられていました。「電波は基地局から下方に吹いてます」「私の部屋より高い建物の屋上に基地局がなかったので電波悪かったです」という内容です。同じ人でも、住む建物によって体感が変わっているのが分かります。
この質問には「11階以上の高層階に住んでいる場合は契約自体を断ることが有るようです」と、ソフトバンクの公式FAQを添えた回答が寄せられていました。知恵袋の回答者も、公式情報を根拠に答えているケースが目立ちました。
この方のように、部屋の中でも置き場所によって電波の入り方が大きく変わるという報告は珍しくありません。前の章で紹介した置き場所の工夫は、こうした声にも対応する内容です。
置き場所を変えても改善しないときの4つの選び方
置き場所を工夫しても速度が変わらないなら、建物側やエリア側の事情が原因の可能性があります。ここからは次の一手を選ぶ基準です。
①別のキャリア・別のプロバイダに乗り換える
基地局の設置場所はキャリアごとに違います。あるキャリアの電波が弱くても、別のキャリアなら屋上に基地局があるケースもあります。乗り換え前は必ずお試しサービスかエリア判定で確認しましょう。
②光回線に切り替える
光回線は自分専用の線を家まで引き込む方式です。高さの影響そのものを受けません。工事は必要ですが、確かさを優先するなら最も有力な選び方です。
③光コンセントの有無を確認する
実は、部屋にすでに「光コンセント」という差し込み口がある場合、作業員が来ない工事で済み、立会いも不要になることがあります。光回線への切り替えを考えるうえで重要な見分け方です。
④電波改善の相談窓口を使う
ドコモは、公式サイトで電波改善の相談窓口を案内しています。相談すると、まず改善策の提案が受けられる仕組みです。置き場所を工夫しても届かない場合の最後の手段として覚えておくとよいでしょう。
とはいえ、5つの置き場所の工夫を全部試しても改善しないなら、これ以上は個人の工夫では埋まりません。
動画が途中で止まる、オンライン会議が固まる、家族の分の通信までまとめて不安定になる——高層階特有のこの状態は、電波の仕組み上どうしても起こり得ます。
理想は、工事がいるかどうかや高層階での安定さまで含めて、自分の部屋に合う回線を1つ選び直すことです。
もし置き場所の工夫を試しても変わらないなら、光回線も含めて比べてから決めると失敗しにくくなります。
賃貸マンションで光回線に変える前に確認したいこと|工事の可否と管理会社の許可
光回線への切り替えを決めたら、次に立ちはだかるのが工事です。賃貸マンションの場合、まず確認すべきことが2つあります。
1つ目は管理会社・大家さんの許可です。壁に穴を開ける工事がいる場合は、前もってひとこと確認しておきましょう。
2つ目は部屋に「光コンセント」という差し込み口がすでにあるかです。
「ネット回線の工事に立会いは必要?光コンセントで見分ける方法」で詳しく解説していますが、光コンセントの有無によって工事のタイプが変わります。作業員が家まで来る「派遣工事」になるか、来ない「無派遣工事」になるかの分かれ目です。
無派遣工事なら立会いも不要で、手続きもぐっと簡単になります。高層階でホームルーターの電波が不安定だと分かったら、まずこの工事の条件を確認しておくと動きやすくなります。
よくある質問
Q. ホームルーターはマンションの何階まで使えますか?
A. 「何階まで」という一律の基準はありません。基地局の位置や建物の構造によって変わるため、まずは各社のエリア判定で確認しましょう。
Q. WiMAXは高層階でつながらないことがありますか?
A. 障害物や基地局との距離によってはつながりにくくなることがあります。心配な場合は、Try WiMAXで契約前に15日間無料で試せます。
Q. ドコモのhome5Gは高層階でも使えますか?
A. ドコモのスマホが使える環境なら、home5Gも使える可能性が高いです。契約後に電波が不十分なら、公式の相談窓口へ問い合わせましょう。
Q. auのホームルーターもマンションの高層階で使えますか?
A. 同じくモバイル回線を使う仕組みなので、条件によっては高層階で弱くなることがあります。契約前にお試しサービスで確認すると安心です。
Q. マンションでホームルーターの速度が遅いのは高層階が原因ですか?
A. 高層階以外にも、置き場所の障害物や時間帯による混雑が原因のことがあります。まずは置き場所を見直し、時間帯を変えて速度を測ってみましょう。
まとめ|高層階でも仕組みを知れば対策できる
- 電波が弱くなる理由は基地局が電波を地上に向けて出す仕組み。高層階だから必ず遅いわけではない
- 契約前はエリア判定+お試しサービスで自分の部屋を確認する
- 契約後は窓際・高さ・金属や水回りを避ける置き場所の工夫から試す
- 改善しなければ乗り換え・光回線・光コンセントの確認が次の一手
まずは各社のエリア判定と、Try WiMAXのようなお試しサービスから始めてみてください。それでも電波が弱いなら置き場所の工夫を、それでもダメなら回線そのものの見直しを。順番に進めれば失敗しにくくなります。
とはいえ、15日間のTry WiMAXを試しても高層階特有の弱さが残るなら、根本的な解決は難しいこともあります。
動画の途中停止・オンライン会議のフリーズ・毎晩の速度低下は、対策だけでは埋まらないケースがあるのです。
理想は、工事さえ許可されれば、高さの影響を受けにくい光回線に切り替えて悩みごと無くすことです。
もし賃貸で工事の許可が下りそうなら、まずはドコモ光の料金プランを確認してみましょう。
光回線に切り替えるなら、工事の立会いが要るか先に知りたい人へ
マンションの高層階で電波が安定しないなら、次に気になるのは工事です。光コンセントの有無で立会いが必要かどうかが変わります。


